一般診療
【病気の治療】どうぶつの場合、総合診療が基本です
ペットの具合が悪いと感じられても、本人はどこが具合が悪いか伝えることができません。
人間が動物の不調を感じるときにはある程度病状が進行している事が少なくありません。
可能な限り、動物の状態をよく把握されている方がお連れください。
内臓の異常の場合もありますので、動物病院では迅速に基本的な血液検査を実施し、20~30分で結果を確認することができます。
血液検査
血液検査だけで動物の体の状態を全て把握することは出来ませんが、動物の体の状態を把握するために実施する場合があります。
院内で検査出来る項目もあれば、外部の検査機関に血液を提出して検査する場合もあります。
レントゲン
骨や関節の異常が疑わしい場合はレントゲン検査を実施します。
骨の状態や軟部組織のコントラストから、臓器のサイズや体の状態を把握します。
ノーマルな単純レントゲンでは把握出来ない場合は、バリウム造影検査を実施する場合があります。
眼科
角膜の傷や、眼の炎症の状態、眼圧など眼球の状態を確認します。
・眼底検査(網膜の様子などを確認する検査)
・眼圧測定(緑内障やぶどう膜炎の診断)
・シルマー試験(涙液量測定)
・フルオレセイン染色検査(角膜の傷を確認する検査)
点眼液や内服で治療するのが一般的です。エリザベスカラーで眼を保護することも重要です。
重症例や難治性の際は外科的処置が必要となる場合があります。
ウイルス性の眼科疾患が疑われる場合はPCR検査をお勧めする事もあります。
皮膚
顕微鏡で原因となる病原体を確認したり、アレルギーや体質、ホルモン関連やデイリーケアの方法など根本的な原因も検討します。
泌尿器科
犬猫で多いのが膀胱炎や尿路結石などの尿路疾患です。
尿検査はもちろん、膀胱や腎臓のエコー検査、レントゲン検査を通して診断します。
内分泌疾患
アレルギー
食物アレルギーや環境物質に対するアレルギー(アトピー)など、動物にもアレルギーはあります。
ご希望に応じて、アレルギー検査を実施します。結果により、それぞれの子に合った治療法をご提案いたします。
ホルモン異常
糖尿病・甲状腺ホルモン・副腎皮質ホルモンの異常による病気が動物にもあります。
体調不調がホルモン由来の場合、内科的に治療したり、外科的に治療する場合があります。
様々なホルモン病の種類がありますので、血液検査やエコー検査などで異常がないかを確認していきます。
神経
例えば足を引きずっている場合、骨や関節の異常ではなく、神経の異常で歩様がおかしくなっている事があります。
そのような動きの異常で神経の問題が疑わしい場合、内科的な対応でコントロールできる場合と外科的な対応が必要な場合があります。
レントゲンだけでなく、2次診療施設などでのMRIによる画像診断が必要となる場合もあります。
高齢化
動物が高齢になってくると、認知症のような行動異常を認める場合があります。
何か対応できることがあるかもしれませんので、一度ご相談ください。